2014年 07月 28日
戸畑祇園
九州、本日も涼しく過ごせています。
さて。
九州へ帰ってきてから、今年こそは、と思いながら早や3年。
全然行けずにいた戸畑祇園へ、
やっと!!やっとだよ!やっと~(涙)
昨日行って参りました!!
ようやく私は帰ってきたぞ、という感覚です。
(今日は写真いっぱい日記です)
戸畑祇園について少しだけ。
江戸時代に戸畑地区で疫病が蔓延した時に、
祈祷が叶ったことに対する須賀大神(スサノオノミコト)への感謝を表して
お祝いの山笠を作成し奉納したのが始まりだそうです。
1980年には国の重要無形文化財に指定され2003年には戸畑祇園200年を迎えました。
高校生以上の大人が担ぐ「大山笠」と中学生が担ぐ「小若山笠」の全8基が
東(鷲)・西(鳳凰)・中原(虎)・天頼寺(唐獅子)の4地区でご神事を行います。
昼山と夜山では全く姿が違っていて、このお色直しがそれはそれは見事なのです。
まず、昼の姿。
お囃子とヨイトサの掛け声で何度も同じ通りを行ったり来たりします。
この時、空には
夕暮れが近づいてくると
夜山へのお色直し開始です。
人の手を渡って一気に上まで上げます。
あっという間の出来事です。
ピラミッド型のこの提灯山笠、
提灯のなかはひとつひとつ火のともった本物の蝋燭が入っています。
山が傾いて提灯に炎が燃え移ることがあれば、
山方は即座にその提灯を叩き落として新しいものと取り替えます。
命がけです。
タイヤもついていないし、
全員が肩の高さを合わせて同じリズムで進まないと山はすぐ傾いてしまいます。
写真で伝わるでしょうか、前後のひとたちと体を密着させて中腰で進むのですが
経験豊富な高校生以上の大人の山は、慣れたもので、どんどんリズムに乗り始め、
そのうち上下に山が弾み始めます。
一方、中学生の担ぐ山。
背の高さもばらつきがあって、
経験も浅いためか、何度も一方向にばかり傾いてしまって
なかなか前に進みません。
年長者のかたがたの指導の声が響き渡っていました。
まつりは年長者から若者へと伝承されて初めて毎年開催されるもの。
太平洋戦争の時に一度中断されたこの祭り。
再開後、この先もひと時もとだえることなく毎年続けられますように
と思わず胸がキリキリと痛くなりました…
【おまけ】
山の中央には、ちゃんと神様のお社が設置されています。
この場所は、どんなに上がりたくても女人禁制、女性は入れないのです…
by tuchgarten
| 2014-07-28 15:20
| 他